イボ痔 で起きる かゆみ の原因とは

イボ痔が原因で、おしりに かゆみ が起きる事があります。症状の度合いは人それぞれですが、ひどくなると夜も眠れなくなるくらいの かゆみ があったり、就寝中に気が付かないうちにかきむしってしまう場合もあるそうで、どんどん症状を悪化させてしまうという事もあるそうです。

女性では、出産のタイミングで、この かゆみ のある イボ痔 になる方が多く、ただかゆいだけなく、ヒリヒリと痛む事もあるこのイボ痔による症状は、なかなか簡単には治りにくく、症状としては「やっかいな」部類に入ると思いますので、出来れば早めに改善しておきたい症状かと思います。

イボ痔 なのになぜ かゆい のか

お尻（肛門周辺）に かゆみが起きる症状の原因は、イボ痔が直接かゆくなっているわけではなく、皮膚への物理的な刺激が原因によって引き起こされており、実はこの かゆい という症状は、イボ痔によって引き起こされた皮膚の炎症が原因となっています。
肛門への物理的な刺激は、日常生活でも、汗などが付着した事や便の拭き残しなどが原因で、不衛生になった事でもおきることがあり、この刺激により かゆみ になったりする場合もあります。

このように肛門の皮膚が炎症を起こし、かゆくなる症状は、 肛門掻痒（こうもんそうよう）症と呼ばれています。
一般的な イボ痔 の症状は、トイレでの出血や、肛門やイボ痔からの痛み、座った時の違和感などかとは思いますが、肛門掻痒（こうもんそうよう）症の場合は、肛門周辺のただれやジュクジュク感が出るのが特徴で、肛門周辺の皮膚が白く変色してふやけたような状態になる事が多いそうです。

肛門掻痒症については、イボ痔以外の原因もありますが、イボ痔が原因でおこりうる症状のひとつであることは間違いありません。（くわしくはまた別の記事にて紹介します。）

このかゆくなる原因については、イボ痔の症状が悪化して、肛門内の粘液が肛門周辺に付着したことが原因で皮膚炎を起こしたのがそもそもの原因ですが、 かゆい 症状はここからがやっかいなのが特徴です。

一度かゆくて炎症を起こして弱くなった皮膚が、今は粘液が漏れ出していないにも関わらず、お尻が蒸れたり、香辛料など刺激の強い食べ物や、アルコールを摂取した後の排便後にかゆみが再発する事があるそうで、このように敏感になってしまっている肛門のかゆみが、一時的には症状が落ち着いていたとしても、イボ痔の症状が再発するたびに、またかゆくなるという方も多いそうです。

かゆみを起こす病気は他にもあります

子供であれば「ぎょう虫」の可能性があります。ぎょう虫の症状としては、かゆみが夜に出る事が多いので、お子さまが、夜にかきむしるほどかゆがっているようであれば、ぎょう虫の可能性を疑ってみてもいいかもしれませんね。

また、女性であれば、カンジダ症が肛門周辺まで影響し、かゆみを起こすケースがあるそうです。カンジダ症は、女性の性器（膣）に潜んでいる菌が、体力や抵抗力が落ちた時に繁殖し、発生する症状です。
性器の腫れや、かゆみ、白いオリモノが出るのであればカンジダ症が原因の可能性が高いので、一度病院を受診する事をおすすめします。

お尻の かゆみ の治療方法とは

時には、寝ていても我慢が出来ないくらいの かゆみ が起きることもあるという体験談 も聞いたことのある症状ですが、このかゆみの治療方法とはどんな方法があるのでしょうか？

まず、 イボ痔 が原因なのであれば、イボ痔の治療と、かゆみを抑える治療を別々に行う事になります。イボ痔が原因による脱肛が原因の場合でも同様です。
イボ痔を改善しないまま、お尻のかゆみを抑える薬を使用してかゆみが治まったとしても、かゆみの原因になるお尻から飛び出た粘膜からの粘液をどうにかしない限りは、結局また かゆみ が再発する事は、簡単に想像出来ると思います。

もし かゆみ が、イボ痔が原因では無い場合には、肛門周辺を清潔に保つ事と、抗ヒスタミン薬などが配合された塗り薬などでかゆみを抑えて、かきすぎを防ぐ事で症状が改善される場合が多いようです。
「かきすぎを防ぐ」という意味は、かゆいからといって、かけばかくだけ、お尻周辺の皮膚が荒れて、 かゆみ がひどくなるという「かゆみの連鎖を防ぐ」という意味です。

例えるならば、蚊にさされた時に、かゆいのがなかなか我慢できなくて、かけばかくほど、どんどんかゆくなって腫れもひどくなった。という、たぶん誰でも一度は経験した事がある体験と同じという事です。
お尻にお薬に塗るのに抵抗はあるかもしれませんが、蚊などの虫刺されと同じと思って、お薬を使って かゆみ を抑えてさっさと治してしまいましょう！！

抗ヒスタミン薬が配合された市販薬で、お尻などのデリケートゾーン用に販売されているのは、フェミニーナ軟膏や、オシリアなどがあります。他にもお薬は多数あると思いますが、お肌の敏感な部分になりますので市販薬での治療の際はお薬選びには注意してくださいね。

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かゆい イボ痔 の治し方まとめ

かゆい のは、イボ痔が原因により発症した別の症状なので、イボ痔の治療と、かゆみの治療を同時に行う事で、一時的に、かゆみがおさまるだけでなく、根本的に治療出来るのではないのでしょうか。

皮膚がただれて敏感になっているので、肛門周辺の皮膚を清潔に保つ際はやさしく行うようにして、ウォシュレットは弱設定で使用する事をおすすめします。